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噴火する桜島と桜島フェリー~鹿児島暮らし/はてなブログ~

今週のお題「ゴールデンウィーク2016」

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 今年のゴールデンウィークは、桜島観光を楽しんだ方も多かったみたいですが、私は、近場を散歩した後、ウォーターフロントパークから、ぼーっと桜島を眺めていたら、久々に桜島が噴火。桜島噴火も最近は、全国的に報道されることもありますが、鹿児島県民は、いつもいたって冷静。風向きによっては、洗濯物が真っ黒けになるので、急いで洗濯物を取り込むくらいです。

 

 今回の桜島噴火は、特に大きな爆発音はなく、もくもくと静かに噴煙が上がる感じでした。ちょうどいい高さまで噴煙が上がったところで、iPhoneで撮影。いい感じで、桜島フェリーといっしょに撮影できました。

 桜島噴火速報2016的に情報を整理すると、鹿児島地方気象台の発表では、この噴火の日時は、5月1日の午後3時36分。桜島の昭和火口で爆発的噴火があり、噴煙の高さが火口から4100mに達したそうです。噴煙の高さが4000mを超えたのは、約1年ぶりで、1955年の観測開始以来、7位タイの高さだったそうです。桜島の風向きは、おそらく南南西だったのか、鹿児島市内ではドカ灰になりませんでした。

 2016年の桜島の爆発的噴火は5月1日午後7時までで43回。昨年同時期の440回から大幅に減っている。気象庁の噴火警戒レベルは、今年2月の爆発的噴火の際、2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げられていますが、桜島観光には影響ないので、観光客のみなさんは、安心して桜島フェリーで、楽しんでください。

 桜島フェリーの料金は、大人が160円、小児 (1歳~小学生)が80円。車両は、車長3~4m未満(軽自動車クラス)1150円、車長4~5m未満(普通車クラス)が1600円~です。

 桜島の噴火に慣れっこになってる地元民としても、熊本の地震の影響は、若干心配です。熊本の地震でも、阿蘇山の噴火との関連性は低いと専門家が言っていますので、桜島の噴火とも無関係だと思われますが、桜島と大隅半島が陸続きになった1914年の大正噴火の例もありますから…。このときは、井戸水の水位の変化や桜島の海岸の生け簀での魚やエビの大量死、あやしげな白煙に始まり、微小地震が400回以上、弱震が33回観測されるなどがあり、大噴火の予兆を住民は心配したのですが、行政や気象台は、桜島に異変は無いので避難の必要はないとしたようです。それでも、一部の住民は、自主避難したのですが、結果、気象台の予想を裏切り、桜島は大爆発。死者58人、傷者112人、焼失家屋2,268戸という大惨事になりました。

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(wikipediaより画像を引用 大正大噴火で埋没した桜島の黒神神社の鳥居)

 2016年の桜島の噴火回数は、いまのところ、昨年より大幅に減っているところも、ちょっと心配です。やはり、マスコミのニュースだけでなく、現地に暮らしている人の、素朴な感覚は、ある程度、重視した方が賢明だと思います。